theorem -A theory of sacrifice-
比較的暗い主題を続けるギター、音楽の行く道筋を逃さないベース、冷ややかに響きを跳ね上げつつも低重心を保つドラム。
そこにボーカルのシャウトが入っても混沌な音楽とはならず、ギターの歪みが下がる場面でも無骨さを失わない。
三拍子を効果的に用いるシーンも多く、特にM4.Unworthy前半ではバンドのカラーを崩すことなくひとつのロック・ワルツを体現、そしてそれをキッパリと崩壊させるが如くの展開。
根本から整然としたバンド力と、ごく腰の低いところからの推進力がある故の、攻めきった楽曲たち。
聴くものに舐めた態度を許さず、どこかで胸ぐらを掴み続けられているような、睨みの効いた作品となっている。
Reviewed by Amane Yamada
1. wardance
2. messed
3. pessimistic
4. unworthy
5. in silence