sewi -弱蝕論-
京都インディー最重要詩人reiji kawanoによる表現方法「sewi」、ツインドラム、ツインベース六人バンド編成でのフルアルバム。2016年に発表され、当時俺もピアノガールで共に全国ツアーを回った。
各会場、本番直前にウイスキーをロックで流し込みステージへ向かうreiji kawanoには高揚、狂気、破滅、そのすべてがあった。アルバムとしては基盤となるダークジャズ、ハードコアを土台にドライヴするバンドサウンドが聴ける一枚。ソロを主体とした過去作品でのどす黒い毒性は少し緩和されている。
聴きやすいという点においてsewi入門編という言葉を使いたくなるところをグッと堪え、俺は敢えて言おう。初めてsewiの音楽に触れるなら過去作品「最後の晩餐」から聴きなさい。
Reviewed by Shu Uchida
1. i(i)
2. シキ
3. 最期の晩餐
4. i(ii)
5. 灰の雫
6. dawn
7. 夏越しの月
8. i(iii)
9. goodby
10. 贋世捨人