内田秋 ミュージックエッセイ -世界にひとりぼっちだと思わせてくれる音楽-
ミュージックエッセイ「世界にひとりぼっちだと思わせてくれる音楽」
表題曲「世界にひとりぼっちだと思わせてくれる音楽」をライブで初めて聴いた日に、勝手に録音して何度か聴いていた。
秋の歌は、孤独について幾度となく表現をしていて、そのひとつひとつが沢山のことに気付かせてくれていると思っています。
今この曲に出会えたのは、また人生の転機だったのかもしれないと思わせてくれたのは、台所から深い音楽の世界、その向こう側にあるものとまた向き合う勇気をくれたことだと思っています。
“M1. Butterfly“ は、舞い落ちるような主題を桃歌と秋で描いていて、踏みしめるように旅をすること。軽やかに向き合うことを描いているように感じる美しい一曲。
“M3. 失火” は、手記を読むまで、その深刻さに気付かないほどに、温かい印象を持っていました。「怒り」は、人生のなかで形を変えて行くけれど、間違いなく原動力であり、目を背けてはいけない、と教えてくれている気がしました。
“M4. Offshore”は、朝焼けなのか、夕暮れなのか、漂っていて、心地が良かった。
気付くと、”M5. 瞳”へ。
曲ができた時に感じていた想いや、その美しさを持ったまま、音楽的に再構築されていて、本当に感動しました。
そして、”M6. and shine…”。
最後のこの短い一曲を、それぞれいろんな風に感じると思うし、何か見つかりそうなら是非また、 Butterfly から繰り返して聴いてほしい。
何よりこれは間違いなく自分だけの感覚で、そう信じさせてくれる作品だと思いました。
たくさんの人に出逢って欲しい。
Reviewed by Takuya Nagatomo
1. Butterfly
2. 世界にひとりぼっちだと思わせてくれる音楽
3. 失火
4. Offshore
5. 瞳
6. and shine...
※24ページ エッセイ付き